7.英会話スクール&サークル


レッスンだけでは上達しない


1.英会話スクールやサークルへの参加

 英会話を始める際の教材として『中学の教科書』と『NHKの語学番組』を勧めさせてもらいま
した。しかし、です。これらの教材で勉強する際には、当然誰かに教えてもらうのではなく自分 
で勉強するということになります。ですから
「そんなものを使って自分でやるよりも、英会話スクールで最初から教えてもらったほうが手っ 
取り早いよ。」
と思っている方もいるのではないのでしょうか。

また、今このホームページを見てくださっている方の多くは
「英会話スクールはとても費用がかかるから、英会話のサークルにいってみよう。」
と考えている方だろうと思います。

 実は私も以前英会話スクールに数年間通っていました。また、勤務校での英語部運営の参 
考にしようと、中部地区のみならず関東地区や関西地区にも足を伸ばして、沢山の英会話サ
ークルの活動を見てきましたので、その経験から英会話スクールおよびサークルについて述
べさせていただ
きます。


2.英会話スクール入校1〜2ヶ月

 まったく英会話のトレーニングをやったことの無い方が英会話スクールに入ると、最初のうち 
は誰でも英会話力が向上しているように感じます。しかしこれは、ネイティブスピーカーと実際 
に話をしてみることで、相手が外国人だからといってあまり緊張しなくなった、あるいは、自己 
紹介などの既に自分が知っている簡単な表現を実際使えるようになったというような、単なる 
慣れの部分が大きく、ボキャブラリーや使える表現の増加をともなった、本当の意味での英語 
力の向上とは言いにくい部分があるように思います。


3.3ヶ月もすると・・・

 さて、挨拶や自己紹介あるいは道案内といったいわゆる初心者の時期を過ぎてくると、あま 
り向上が見られなくなる人がいます。何ヶ月、あるいは何年通っても英語力が伸びないので
「このスクールはレッスンの方法が良くない。」
などと文句を言ったりしているのですが、そのうち嫌になって、結局最初の数ヶ月以降、英語力
の向上が殆どないままやめていくというパターンの人です。実際にはこういう人のほうが圧倒的
と言ってもいいほど多数派ではないでしょうか。またその一方で、比較的少数ですが、英語力 
を大きく向上させる人もおられます。

 その違いは何なのでしょうか。前者は、まず例外なくスクールのレッスン以外は何もやってい 
ない人達です。しかも、こういう人のほうがレッスンへの参加そのものがあまり熱心ではなく、 
出席率も悪い傾向があります。後者は、これも例外なく、レッスンのみではなく語学番組の視 
聴や資格試験に向けての勉強といった自分なりの努力を続けています。
そして、その実践の場として英会話スクールを利用している人達です。


4.レッスンだけでは上達しない

 私は学生時代苦手だった英語を克服しようとしたとき、まず中学の教科書とNHKのテレビの 
英会話番組で1年間独学で学びました。そしてその後、一人ではどうしてもできない「実際の会 
話」をする場がほしいと思い、英会話スクールに入校しました。最初から英会話スクールのレッ
スンに頼ろうとせず、自分が学んだことを実際に使う場がほしいと思って入校したことが、それ 
なりに英語力を向上させることができた大きな要因になっています。

 また幸いなことに、私は通っていた英会話スクールで講師にも同じクラスの受講生にも非常 
に恵まれていました。単なるアルバイトか、ひどいときには「日本人女性をナンパしに来てるの 
かこいつは・・」としか思えないような講師も時にはいるようですが、とても信頼できる講師に担 
当してもらいました。しかも、同じクラスに熱心な方がそろっており、いい刺激をもらってました。
英検も一緒に受験しにいったりしてました。一緒に頑張れる仲間に恵まれたことも幸運でした。

 いずれにしても、英会話スクールの広告を見ていると、「入学すればそこに素晴らしいレッス 
ンが用意されており、たちまち英語が話せるようになる」と思わせるものが多いです。しかし、 
語学の修得というのは講師や授業方法がどんなに素晴らしくても、学ぶ側の地味な努力の積 
み重ねが不可欠なものです。レッスンだけで全てO.K.等という「魔法のレッスン」は存在しませ 
ん。英会話スクールというのは、

・自分ひとりではできないトレーニングの場
・自分で学んだことの実践の場
・英語の習得を目指している他の方から様々な刺激や情報を得られる場

等といった使い方をしてはじめて効果が期待できるものです。したがって、英会話スクールで勉
強しようとする場合でも、結局は自分に合った教材を用いて、できるだけ沢山聞き、沢山話し、
沢山読み、沢山書くといった自分自身の努力が絶対に必要となります。
週1、2回程度のレッス ンを、明確な目的意識もなく単に受講するだけでは大きな向上は期待
できず、たとえそれがどれほど素晴らしいレッスンだったとしても、「金と時間の無駄」(「大金と
時間の無駄」かな?)になるのは間違いありません。


5.英会話サークル

 サークルは大まかに以下の3種類およびそのミックス型に大別できるように思います。

(1)討論会型
 自分の考えを英語で述べることのできる人が集まり、英語でディスカッションやディベートをお
 こなっている。

(2)学習会型
 講師は招かず、NHKの語学番組のテキストなどを用いて、学習会スタイルでおこなっている。

(3)ミニ英会話スクール型 
 ネイティブスピーカー、または日本人を講師に招いてのレッスンまたは学習会をおこなってい 
 る。
 
(1)討論会型のサークルは、英語の教師や仕事で英語を使う人たちが、英語を使える場を
自分達でつくったというケースが多いようです。このホームページから相互リンクをはらせて  
も らっている名古屋英語道場、名古屋イングリッシュフォーラム(NEF)、大垣市のイーガービー
バーズなどはこのタイプになります。
メンバーのレベルは英検で言えば最低でも2級程度で、準1級前後あるいはそれ以上の力を持
ったメンバーが多く、自分の考えを英語で述べることができないと参加は難しいです。また、多
くの場合英語力よりもむしろ思考力がものを言います。

(2)学習会型や(3)ミニ英会話スクール型では、サークルによってメンバーのレベルは様々 
で、それに応じて用いている教材も"TIME"等の英文雑誌や英字新聞、あるいはNHKの語   
学番組のテキストやその他の市販の英会話教材など様々です。

 英会話サークルは一般に非営利であり、上手く利用すれば格安で英語力を向上させる場  
とすることができます。
しかし、どれほど上手く例会が構成されていても英会話スクールの場合とまったく同じで、週1
回、場合によっては月1回の例会だけで英語力を向上させることは不可能です。討論会型サー
クルなどでは英語のプロが集まっていることも多いですから、そんなことはまさに自明の理にな
っているのですが、比較的初心者の方が多いサークルだと、やはり錯覚しておられる方が多い
ように思います。


 桑名イングリッシュクラブもまったく同じです。私には曲がりなりにも実際の教育現場で長い 
間英語部の指導をしてきた知識と経験の蓄積があります。ですから、「金と時間のムダ」と思わ
れてしまうような例会にはしない自信はあります。しかし、

「桑名イングリッシュクラブの例会に参加しさえすれば英語ペラペラになりますよ〜。」

と沢山の人に来てもらいたいから言いたいところですけど、絶対に言いません。 
むしろ実際の教育現場で英語を話せることにフォーカスした指導を長年続け、桑名イングリッ
シュクラブだけではなく多くの英語サークルに参加してきたからこそ

「どんなに優秀な人でも、週1回の例会に参加するだけで後は何もしないのでは、英語話せる 
ようになるわけはないですよ〜。」

と自信を持って言うことができます。

 私が主宰しているサークルを、英語力を向上させるための場として皆さんに有効に活用して 
いただけるように

・自分ひとりではできないトレーニングの場 → ロールプレイ等
・ひとりではなかなか継続できないトレーニングの場 → リスニング、シャドーイング、音読
・自分で学んだことの実践の場 → ディスカッションやフリートーキング

等のように、意味のある活動で例会を構成し、教材なども十分に比較・検討したうえで選択して
います。しかし、繰り返しになりますが

「まず自分自身の努力があって、その上でサークルを実践の場として使ってこそ英語力の向上
が期待できる。」

のだということを忘れないでほしいですね。




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